目次
- あらすじ
- 著者の紹介
- おすすめのポイント
- 感想
読んでいて涙が止まらなかった。
今回は、『「また、必ず会おう」と誰もが言った 』(サンマーク出版)という本をお勧めします。
5年前の2013年発売の少し昔の本ですが、本当にこの本と出会えてよかったと思えました!!!
●Amazonでの作品紹介。
https://amzn.to/2PXdRdf
あらすじ
主人公・秋月和也は熊本県内の高校に通う17歳。
ひょんなことからついてしまった小さなウソが原因で、単身、ディズニーランドへと行く羽目になる。
ところが、不運が重なったことから最終便の飛行機に乗り遅れてしまう和也。所持金は3400円。「どうやって熊本まで帰ればいいんだ……」。
途方に暮れる彼に「おい! 若者」と声をかけたのは、空港内の土産物売場で働く1人のおばさんだった――。
人生を考え始めた高校生に大人たちが語りかける、あたりまえだけどキラリと光った珠玉の言葉。誰の人生にも起こりうる出来事から物語をつむぐ名手、ベストセラー作家の喜多川泰がお届けする感動の物語。
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この物語では、一人の若者が旅を通じていわゆる普通の人たちと出会い、その人たちの日常に触れながら、自分の日常を見直す機会を得ます。その中で彼は同時に「生きる力」についても学んでいきます。
この本は、書店で10万部以上のベストセラーとなり、
2012年、公益法人読書推進運動協議会による「若い人に贈る読書のすすめ 24冊」の1冊に選出されました。
さらに、この本を原作とした映画が2013年9月28日全国でロードショーされました。
●DVD情報
http://www.tc-ent.co.jp/products/detail/TCED-2038
さらに今年2018年にはミュージカル舞台にもなっているまさに不朽の名作です。
著者の紹介
喜多川 泰(きたがわ・やすし)さん
1970年、東京都生まれ。作家、教育者。
愛媛県西条市に育つ。東京学芸大学卒。98年、横浜市に学習塾『聡明舎』を創立。まったく新しい塾の在り方を追求しつづけている。2005年には作家としての活動を開始。その独特の世界観は多くの人に愛されている。作品に『また、必ず会おうと誰もがいった。』(サンマーク出版)、『賢者の書』『君と会えたから…』『手紙屋』『手紙屋~蛍雪篇』『上京物語』(ディスカヴァー・トゥエンティティワン)、『「福」に憑かれた男』(総合法令出版)、『心晴日和』(幻冬舎)ほか多数。講演会は毎回すぐに満席となり、その座席数は1000人規模になることもある。
おすすめのポイント
〇一回ごとの出会いと別れを、もっともっと大切にしなくてはならないことに気が付く。
〇多感な高校生が人との出会いを通じて成長していく過程を読んでいると、
それが自分自身の過去の経験や想い、現在の自分と重ね合わせることができる。
〇人生にとって、一番大切なことは何なのか改めて考えさせられる。
〇これからの人生の選択肢について新しい考えが生まれる。
〇時間の大切さと有限性を考えさせられる。
〇相手の気遣いや思いやりについて、もっと注意できるようになる。
〇なんといっても感動することができる!!!
感想
引き込まれるストーリーに、時間が経つことを忘れてしまいました。
夜、子どもを寝かしつけてから読みはじめ、気がつけば朝に。
寝るのも忘れて、一気に読み終わっていました。
最初に出会った、おばさんは和也くんと自分の息子を重ね合わせて思い出していて、
息子への優しさが和也くんにも向けられていて、
その和也くんとの会話からも自分の息子への愛おしさが溢れ出ていました。
すべて主人公の和也くんのためということになりますが、
結局は自分の息子を重ね合わせた和也くんのためににアドバイスをくれ、
主人公の和也くんが一生忘れられない思い出をプレゼントしてくれました。
私の出会いと別れといえば、恩師との卒業での別れです。
幼稚園、小学校、高校、大学、
そしてずっと続けていたフィギュアスケートのコーチなど
たくさんの恩師と出会い卒業という別れがありました。
どの時代でも、
その恩師に勉強を教えてもらったりしたのはもちろんなのですが、
勉強だけではなく、生きるためのアドバイスをいただきました。
当時は「うるさいなー」とか、「わかっているよ」と思ったものでした。
受験で失敗したときや、部活での試合で負けたとき、
友達とのけんかや、トラブルなど。
今思えば大した問題ではないのですが、当時は本気で悩んだり、
問題にぶつかったときに「ああ、先生の言葉はこのためか」と
恩師の言葉に勇気をもらいました。
恩師たちは私を信じてくれて”あなたなら出来る!“
”それくらいで負けるな““乗り越えられる”とういような
メッセージをいつもくださり、勇気づけられてきました。
そして卒業という時間がきて、次のステージにいかなくてはならなくなり、
学校での恩師との別れをしてきました。
卒業式というのは小学校から泣きすぎるくらい泣いてしまいます。
泣きすぎて友達に支えられてしまうくらいです。
今でも、会える恩師もいますが、もう会えない恩師もいます。
でも、実際には会えなくても、心の中にはその恩師がいて、
今でも励ましてくれたり、応援してくれたり、私を信じてくれているはずです。
自分の人生にとって、出会いはとても大切で、
思い出という形や信頼という形でずっと心に残っています。
出会いによって人は成長していくのだと実感しながら読み進めていきました。
どんな人とも必ずいつか別れが必要なときがきます。
「守破離」というように自分が成長する過程で
離れなければならないこともあると思っています。
ですので、出会った人たち、一人ひとりとの会話や思いやりによって、
人生で一番大切にしなくてはいけないことや、
どんな人でも、一人一人必ず持っている大事な役割があることがわかります。
“信頼の反対は管理。そして「待つ」の反対は結果を求めること。
心から信頼して待ってくれる人がいることの幸せ。当たり前が当たり前じゃないこと、
能力と成長を信頼して待つこと。“
他にもたくさんの感動がありますが、
自分ではわかっているつもりだったけれども、
改めて考えさせられたところがたくさんあり、
人のやさしさ、自分を信じること、人生の使命とは?出会った人たちとのご縁の大切さ。
一回ごとの人との出会いが人生に大きくかかわり、
とても大切だということ。出会いは偶然ではなく必然ということを学びました。
これからも私は、出会いを大切にして、生きる力を磨いていきます!
普段本を読まない方でも、すらすら読めると思います。
とにかく一度読んでみて下さい。
物件もそうですが、本とも出会いだと思っています。
この本をお勧めしてくれた方に感謝しています。