目次
- ひな祭りとは
- 七段飾りの他の段はあるのか?
- ひな人形の飾り方
- 並べる順番は?
- 何歳まで飾るの?
- しまい忘れたら(ジンクス)
- ひな祭りを楽しみましょう
ひな祭りとは
日本での伝統的なの女子の健やかな成長や無事を願う、季節のふしめとなる年中行事です。
七段飾りの他の段はあるのか?
基本は七段飾りなのですが、七段飾りを飾る時は広い空間が必要なので、コンパクトに飾ることができる三段、五段の雛段飾りもあります。三段飾りは、七段飾りの「一段目(内裏雛)」「二段目(三人官女)」「七段目(雛道具)」を活用し、五段飾りは七段飾りの「一段目(内裏雛)」「二段目(三人官女)」「三段目(五人囃子)」「四段目(随身)」「七段目(雛道具)」を活用したものが多いです。
ひな人形の飾り方
一段目の男雛
男雛は冠をかぶって手に笏(しゃく)を持ち、左脇に刀を差します。冠は纓(えい)を真っすぐに立てます。
一段目の女雛
女雛は、檜扇(ひおうぎ)を綺麗に広げて手に持たせます。
男雛と女雛の後ろには金屏風を立てて、両脇にぼんぼりを置きます。男雛と女雛の間には、お神酒を載せた三方を飾ります。
二段目
三人官女を並べます。三人官女は一人だけ座っている官女がいる場合は、座姿の官女を中央へ置き、両側の官女が立つ配置にします。まれに座姿の官女が2人で、立姿の官女が一人という雛飾りがありますが、その場合は立姿の官女が真ん中で、両側に座姿の官女を置きます。
中央の官女が三方を持ち、向かって右の官女が長柄銚子(ながえのちょうし)、左が加銚子(くわえのちょうし=提子(ひさげ))を持ちます。 三人官女の間には高坏(たかつき)を置き、お餅などを飾ります。
三段目
三段目には、五人囃子を並べます。この段には、能楽の地謡と囃子方を並べます。向かって右から謡い(うたい)・横笛(よこぶえ)・小鼓(こつづみ)・大鼓(おおつづみ)・太鼓(たいこ)の順で、左へ行くほど音の大きい楽器になっていきます。
四段目
四段目には、矢大臣(やだいじん)、もしくは右大臣・左大臣の一対を並べます。この右・左は内裏雛から見た位置になります。したがって向かって右が左大臣、左が右大臣になります。左大臣の方が格上なので老人の姿をしており、右大臣は若者です。左手に弓、右手に矢を持ち、矢を入れたやなぐいを背負います。
五段目
五段目には、仕丁の三人を並べます。泣き、笑い、怒りという三つの表情で作られていることが多いです。「三人上戸(さんにんじょうご)」とも呼ばれます。仕丁は御所の雑用を司る者たちで、持ち物は向かって左から台笠(だいがさ)、沓台(くつだい)、立傘(たてがさ)となります。仕丁の左右には「桜橘(さくらたちばな)」を飾ります。この樹は、実際に京都御所の紫宸殿(ししんでん)の御庭に植えられているもので、「左近の桜(さこんのさくら)・右近の橘(うこんのたちばな)」と呼ばれます。段飾りの左・右は内裏雛から見ての左右ですから、飾る場合は名称とは逆に、向かって左に橘、右に桜を置きます。
六段目
六段目には、雛道具が置かれます。これらの雛道具はおおよそ上級武家の婚礼道具になぞらえたものです。箪笥(たんす)・長持(ながもち)・挟箱(はさみばこ)・鏡台(きょうだい)・針箱(はりばこ)・火鉢(ひばち)・衣裳袋(いしょうぶくろ)・茶の湯道具(台子・だいす)など、大名格の武家で使われていた室内用品になっています。
七段目
七段目は中央へ重箱を置き、左右に御駕篭(おかご)と御所車(ごしょぐるま)を配します。通常は向かって左に御駕篭、右に御所車が置かれます。
並べる順番は?
雛人形は上から並べるのがよいです。
雛段飾りの飾りつけは、上の段から雛人形・雛道具を並べます。上の段から並べるのは、飾るときに誤って人形や道具を落としても、下段に置かれた飾りを傷つけないで済むからです。普段着として和服を着ていた時代には、下の段から飾りつけをすると、上の段を飾るときに袖が人形や道具に触れる恐れがあったため、上から飾るのがよいとされたようです。
何歳まで飾るの?
何歳まで雛人形を飾るかについて、特に決まりはありません。雛人形は子供の成長を見守ってくれる守り神のような存在。親にとって子供はいくつになっても心配ですから、ずっと雛人形を飾り続けても大丈夫です。いつまで雛を飾るかは、それぞれのご家庭で決めるものと言ってもよいでしょう。お子様の中学校卒業や、成人式など、どこを成長の区切りとするかは、それぞれの家庭の考え方次第です。
しまい忘れたら(ジンクス)
雛人形をしまい忘れると結婚がおそくなるというジンクスは、片付けを後回しににするような女の子は素敵な女性になれないですよ!片付けだけでなく他のこともルーズになってしまう可能性もあるので、素敵な旦那さまと巡り合うことができませんよ!といった片付けをすようにという教育の意味も含まれているようです。
ひな祭りを楽しみましょう
ひな人形を飾り、楽しいひな祭りを娘さんと過ごしてください。